子どもは記憶力が抜群です。
日々新しい出会い、発見。
大人にとっては当たり前も、初めてのことがたくさんです。
体験一つ一つがしっかりと記憶に残っています。
それは良いことでもあり、
逆に作用してしまうこともあります。
ある子どもから聞いた話。
その子は外に出るのがあまり好きではありませんでした。
私は単なるインドア派なのかなと思っていました。
しかし、ある日その子が話してくれたんです。
「小さい頃、近所のお兄ちゃんたちにイジメられていて、
外に出る時はいつも緊張していたんだ」
外に出る → お兄ちゃんたちと会うかもしれない → 出たくない
トラウマ的なもの?
アドラー心理学的にはトラウマは否定されていますが・・・。
その思い込みが行動を制限、遠ざけているのだとしたら。
その子の可能性が少しずつ削り取られてしまいます・・・。
算数も似てるなって思います。
一つ分からないができ、また分からないが増え・・・。
算数の授業を受ける → 分からないかもしれない → 算数したくない
ますます算数ニガテになってしまいます。
でも本当はこういう風にできたらいい。
外に出る → お兄ちゃんたちは良いところもある → 外が好きになる
算数の授業を受ける → 算数、分かるところもある → 算数が好きになる
きっと物事は単純ではないんだろうけど、
一つずつ、丁寧に、
そんな風にしていきたいと思います。